発表会で学ぶこと〜
寒い、寒い、さむ~い! みなさん、体調はどうですか?
2月に入ってから、インフルエンザの大流行で、レッスンもお休みが続出…
しかもなぜか女の子ばかり、男子は元気いっぱいのようです。
発表会を来月に控えた大切なラストスパートの月、
くれぐれも体調管理に注意して、しっかり練習してくださいね。
発表会は自分の1年の成長の記録、節目ですが、
もうひとつ、
おうちの方の応援があっての1年だったことを思い出しましょう。
お母さま、お父さまに自動車でレッスンの送り迎えをしてもらったり、
毎日の練習を手助けしてもらったり。
発表会に出られること、素敵なドレスを整えていただけること…
みなさんはこれらを当たり前だと思ってはいけません。
発表会の前に、
いつもみなさんのピアノを応援してくださっているお母さま、お父さまに
ありがとうの気持ちをしっかりお伝えしましょう。
この発表会によって、みなさんが学ぶことはたくさんあります。
発表会のための曲は、普段の練習の成果から見える一歩先の曲に挑戦します。
いつもより時間をかけて、細かい部分までていねいに練習し、完成を目指します。
これによってみなさんは、1つの目的に向かって根気よく努力することを学びます。
また、1曲に数ヶ月という長い時間をかけて完成度を上げることは、
音色やタッチ、楽譜の読み込みに対する意識を高め、実力を大きく伸ばすことが
できます。
これらは「発表会で、人前で弾く」という大きな目的がなければ、
なかなかできないことです。
この「人前で弾く」ことはとても緊張しますが、
同時に最も演奏に集中できる時でもあるのです。
でも緊張のあまりミスしてしまうことは、誰にでもありますね。
どうすればこの緊張を少しでもやわらげられるでしょうか?
それはもちろん、充分な練習です。
あれだけ練習したのだから、本番は絶対に成功させたい!という強い気持ちが
自分を支えてくれるのです。
この努力に裏づけられた強い意志は、
みなさんの将来のいろいろな場面で、とても大きな力になってくれます。
もうひとつは、音楽を楽しむ心です。
ミスして恥をかきたくない、
みんなに上手だと思われているからがんばらないと…
この気持ちの本当の主語は誰でしょう?
「わたし」のようにみえて、実は違いますね。
人にこう思われたくない、こう見られたい…
「誰か」を主語にしてしまった気持ちは、
みなさんの音楽をとてもつまらないものにしてしまいます。
とりあえず間違えずに弾けたらいい…
こんな後ろ向きな気持ちで演奏を済ませるなんて、本当にもったいない!
たとえミスなく弾けても、その直後には
「もっと積極的な演奏をすればよかった…せっかく練習してできていたのに…」
と後悔することになります。
自分が演奏を楽しみ、一生けんめい弾けば、
小さなミスやつまづきなどは
実は聴いている人たちにも、そしてあなた自身にも、
たいして気にならないのです。
この曲が大好きで、心を込めて一生けんめい練習して得た
その音楽の美しさ、演奏する楽しさを思う存分あなたが味わい、
それをみなさんと分かち合う気持ちで弾きましょう。
小さい人たちは、まず、発表会のお作法を学びましょう。
自分が弾く時は、恥ずかしがらずにきちんとおじぎをして、
「みなさんに聴いていただく」という気持ちを持ちましょう。
お友達の演奏を聴く時は、
席でもぞもぞ動いたり、おしゃべりしたりすると
弾いている人はとても気になって集中できません。
静かに、お行儀よく聴きましょう。
今年発表会に出られなかったみなさんは、
もし事情が許せば、ぜひ聴きにいらしてください。
発表会の雰囲気を知るチャンスです。
来年はぜひ参加して、
実力も心も、大きくステップアップしてくださいね^^。
それではラストスパートの1ヶ月、
素晴らしい本番を迎えられるように、
みんながんばってね!